この記事でご紹介する内容
世界中の人々が視聴する動画プラットフォーム「YouTube」。多くのユーザーが利用するこのプラットフォームに広告を掲載してユーザーにメッセージを届けることで、貴社のブランドや商品のマーケティング活動に役立ち、ビジネスの成長促進が見込めます。今回は、YouTube 広告を活用する目的やメリット、そして全 6 種類の YouTube 広告のフォーマットについてご紹介します。
YouTube とは
- 日本の 18 歳以上の YouTube ユーザー数 : 7,120 万人以上
(出典 : Nielsen DCR、日本、2023 年 5 月) - 登録者数 100 万人以上のチャンネル : 500 以上
(出典 : Google、日本、2022 年 12 月) - 他のオンライン プラットフォームとの比較
YouTube は 18〜24 歳にとって「利用できなくなると最も寂しいと感じるサービス」1 位
【出典 : Google/Ipsos、日本、WhyVideo JP 2022、n=2,096、月に一度以上動画サービスを利用する人、18 〜 64 歳、2022 年 5 月 19 日~5 月 27 日】
上記のように YouTube は幅広いジャンルのコンテンツを楽しむプラットフォームとして、世界中で楽しまれています。
YouTube 広告とは
YouTube 広告は、YouTube のサイトトップ画面、動画の再生前後、再生中に配信できる動画広告です。そのほか、YouTube 以外のサイトに動画広告を配信できるサービスもあります。
YouTube 広告にはさまざまなフォーマットが用意されており、認知から購買まで一気通貫で、フルファネルをカバーしてアプローチすることが可能です。
大切なのは、適切なフォーマットを選択することです。目的に合わせて正しいフォーマットを選びさえすれば、貴社のビジネスの目標を果たせる可能性がぐっと高まります。
YouTube 広告を使うメリット
世界中の数多くのユーザーにアプローチできる YouTube で広告を配信することで、非常に多くのメリットを期待できます。最も大きなメリットとして挙げられるのは、ブランド価値や売上の向上です。
設計によって認知の拡大や好意度や購入意向の向上、コンバージョンの拡大などさまざまな目標を達成することができます。国際的なマーケティング企業である Kantar の市場調査によると、YouTube 広告による短期間での長期的なブランディングに対する貢献度は 17%、売上の増加率は 30% であるとされています。*
また、YouTube 広告なら、届けたいユーザー層にターゲティングして動画広告を届けることができるため、コスト パフォーマンスが高いこともメリットであるといえます。
最適な予算を自由に設定できるため、まずは Google 広告管理画面の推奨予算を参考に、月の予算を決定しましょう。この予算額は、いつでも変更可能です。Google の技術が広告のパフォーマンスを分析し、あなたの予算内で得られるリターンを最大化するお手伝いをします。
さらに、YouTube 広告は認知の拡大、好意度や購入意向の向上、商品の購入やサービスの利用、問い合わせといったコンバージョンに繋がりやすいユーザーへ効率的に広告を届けることができます。
* 出典 : Google / Kantar、The Short & the Long of ABCDs Effectiveness、グローバル、2021 年 4 月。広告 n=11,000。
YouTube 広告を使う目的を決める
ユーザーに商品やブランドについて認知してほしいのか、あるいは購入などに繋がるアクションを起こしてほしいのか、まずは具体的な目的を定めましょう。
広告を活用する主な目的としては、以下の 4 つが挙げられます。
- 商品やブランドの認知度向上
- 商品やブランドの比較検討
- 見込み顧客の獲得や販売促進
- 購入・登録などコンバージョンの促進
新規事業の立ち上げ、新製品のリリース、他社製品との差別化など、企業の抱える課題はさまざまです。これから YouTube 広告を活用するにあたって、どの目的が貴社のビジネスの課題の解決に適しているのか、まず考えてみましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
YouTube 広告の 6 つのフォーマット
YouTube 広告のフォーマットには、以下の 6 つのフォーマットが用意されています。
それぞれのフォーマットの特徴や使うべき場面について、紹介します。
6 つの広告フォーマットの特徴(表示場所、動画の長さ、使う場面)
YouTube は目的に応じて多様なフォーマットが存在します。視聴者が伸びているショート動画やインフィード動画などで、ターゲットとするユーザー層のさまざまな視聴タイミングにアプローチをすることができます。
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スキップ可能なインストリーム広告
動画の前後または途中に再生される動画広告です。動画広告が始まってから 5 秒後に、ユーザーは広告をスキップできるようになります。また、広告をクリックすると、YouTube 上のチャンネル ページやウェブサイトへ遷移します。
動画広告の表示場所は、YouTube 動画の再生ページや Google 動画パートナー(YouTube 以外でユーザーに動画広告を表示できる質の高いパブリッシャー)のウェブサイトやアプリケーションです。動画広告の長さには上限がありませんが、視聴者の離脱を考慮し、3 分以下の動画が推奨されています。
マーケティング目標別のベスト プラクティス
- 認知度:0:15~0:20
- 比較検討: 2:00~3:00
- ユーザー行動:0:15~0:20
また、ユーザーが 30 秒間動画を視聴した場合にのみ料金が発生するため、顧客となる見込みのない視聴にコストがかからないことも大きなメリットです。
- スキップ不可のインストリーム広告
ユーザーは、この動画広告をスキップすることができません。そのため、伝えたいメッセージの全体を視聴してもらうことができます。広告の表示場所は、スキップ可能なインストリーム広告と同じく、YouTube 動画ページや Google 動画パートナーのウェブサイトおよびアプリ上です。スキップ不可のインストリーム広告の動画の長さは 15 秒です。このフォーマットは、ブランドの認知度を高めたり、商品やサービスを詳しく説明したりといった、内容をしっかりと知ってもらいたいコンテンツに利用することをおすすめします。 - バンパー広告
6 秒以下の、スキップできない YouTube 動画広告です。バンパー広告は、YouTube 動画の再生前後、そして再生中にも表示されます。さらに、Google 動画パートナーのウェブサイトやアプリ上にも表示されます。非常に短い動画コンテンツですが、記憶に残りやすいインパクトのあるメッセージを打ち出すことができます。 - マストヘッド広告
YouTube のトップページ上に大々的に表示される動画広告です。新商品やサービスの認知度を高めたい場合、また販売イベントなど短期間で大規模なユーザーにアプローチしたい場合に利用するのが最適です。
※マストヘッド広告は、Google の営業担当者を通じて予約ベースでのみ利用できます。 - インフィード広告
サムネイル画像と短いテキストで表示されるバナー広告です。ユーザーがクリックすることで、動画の再生ページや YouTube のチャンネルページに遷移し、動画が再生される仕組みになっています。インフィード広告は、YouTube のトップページ、検索結果ページ、関連動画の横に表示されます。そのため、検索中のユーザーに対して自然な導線での興味喚起が可能です。バナー広告として認知度を高めるほか、動画コンテンツへの導線として利用するのにも最適です。 - アウトストリーム広告
YouTube 上では表示されず、Google 動画パートナーのウェブサイトやアプリ上に表示される動画広告です。また、この広告はスマートフォンやタブレットなど、モバイル機器にのみ表示されます。動画の長さには上限がないため、ユーザーに対してブランドの理念や商品・サービスの内容をしっかりと伝えることができます。YouTube の視聴者だけでなく、より広い範囲に潜在している見込み顧客へのアプローチに最適な方法です。
6 つのフォーマットに適したコンテンツのポイントとは
6 種類の YouTube 広告のフォーマットでは、それぞれの特徴に応じたコンテンツを作成することをおすすめします。コンテンツ作成の際に意識してほしいポイントを、フォーマットごとに紹介しましょう。
- スキップ可能なインストリーム広告
再生から 5 秒後にスキップされる可能性が高いため、5 秒間の間で強く視聴者を惹きつけ、伝えたいメッセージを端的にアピールしてください。
- スキップ不可のインストリーム広告
15 秒で最後まで視聴してもらうことができます。商品・サービス、ブランドイメージの概略にとどまらず、より詳しい内容をコンテンツ化しましょう。また、ストーリー性を持たせてユーザーを誘導する広告戦略にも向いています。
- バンパー広告
動画再生中に表示されるため、再生されるだけでも大きなインパクトをもたらします。コンテンツを企画する際は、短くて覚えやすいパンチのある内容を意識してください。
- マストヘッド広告
動画の再生が自動で始まる代わりに、ユーザーがミュートボタンをクリックするまで音声が流れないという特徴があります。音声ベースではなく、テキストやビジュアルのみでも伝わる内容がおすすめです。
- インフィード広告
サムネイルとテキストベースの広告であるため、端的に内容を伝えることや、一目で強く印象付けることを意識しましょう。
- アウトストリーム広告
ユーザーにとって、YouTube での動画視聴の妨げになるという感覚がなく、ストレスを感じにくいことも大きな特徴です。そのため、伝えたい内容の核の部分だけでなく、補足的な情報も動画に盛り込んでよいでしょう。
各フォーマットについては、こちらにも詳しく掲載されています。
YouTube 広告に大切な質の高い動画クリエイティブ
すべてのメディアにおけるクリエイティブの影響について、2017 年と 2023 年を比較して、変わらず 49% の影響があるというデータ* の通り、優れたクリエイティブはビジネスに効果的であることが分かっています。
そこでご紹介するのは、4 つのクリエイティブのポイントです。それぞれの頭文字を取って「ABCD」と呼ばれています。
A は「アテンション(注目を集める)」
B は「ブランディング 」
C は「コネクション(繋がりを生む)」
D は「ダイレクション(行動を起こさせる)」
貴社のビジネスにとって、ABCD のどの目的が課題の解決に繋がるのかを考えてみましょう。
* 出典 : NCSolutions, Five Keys to Advertising Effectiveness, 2017 & 2023
まとめ
YouTube の動画広告は、
- 商品やブランドの認知度向上
- 商品やブランドの比較検討
- 見込み顧客の獲得や販売促進
- 購入・登録などコンバージョンの促進
など、フルファネル対応だからこそ、目的に合わせてフォーマットを選び、KPI を設定することが重要です。6 種類の中から貴社が達成されたい目的に合ったフォーマット選択し、キャンペーンの効果を最大化しましょう。
ご質問やご不明な点がございましたら、サポート担当までお気軽にご連絡ください。貴社に合った YouTube 広告のタイプや最適な予算について無料で相談でき、専任のサポート担当が丁寧にお答えします。また、アカウントの設定もサポート担当と一緒に行っていただけます。